暮らしの情報

五島市での暮らし、移住を検討されているあなたへ。 島での生活、どんなイメージをお持ちですか?
のどかな風景、新鮮な海の幸、穏やかな人々…五島市は、そんな魅力あふれる島です。
しかし、移住を具体的に考えるとなると、気になることはたくさんあるはずです。仕事、住居、子育て、医療、買い物…移住生活を始める上で重要なポイントを押さえ、五島市での暮らしのイメージを膨らませてみましょう。
このページでは、五島市での生活を始めるにあたって知っておきたい基本的な情報をまとめました。

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仕事事情

五島市には2,000件以上の事業所があり、年間約6,000件の求人が出ています。
1次産業から6次産業までさまざまな職種があります。
市内の求人情報は「ハローワークインターネットサービス」で見ることができます。職種や福利厚生などをチェックしてみましょう。

また、島内で知り合った方から「クチコミ」で求人情報を得られるケースも数多くあります。
最近ではダブルワークを推奨する事業所も増えています。今までの経験やスキルを活かした仕事をしながら、新たな職種にチャレンジする人もいます。

住宅事情

五島市は、2018年度(平成30年度)以降、6年連続で200人を超える移住者を受け入れています。
しばらく家不足の状況が続いていましたが、近年、新築の賃貸物件が増えたことで、不動産業者が取り扱う中古の賃貸物件に空きが出始めています。
しかし、今なお移住を希望される方が多く、転勤族も多いため、「希望通りの家がすぐに見つかる」という状況ではありません。長期的なスケジュールを立てて家を探すことをお勧めします。

家賃相場は、中心部の賃貸物件だと古いもので月2~3万円、築浅で広めのものになると月5~6万円。周辺部では、一戸建てで平均月2~3万円程度です。マンションやアパートなどの集合住宅はあまり数がありません。
家探しは、自ら積極的に情報を集めに行くことが成功のポイントです。

交通手段

五島市では、車は生活の必需品と言えるほど、一人1台が主流。新車も中古車も島内で購入でき、車検も受けられます。そのため、移住前に免許を取得しておくことをおすすめします。

家の場所によっては、自転車や徒歩でも生活できますが、島内は広いため、自家用車で移動する人がほとんど。バスの本数は少なく、タクシーも日常的に使うには不便なため、車があると便利です。
近年では、カーシェアリングサービスも導入されており、必要な時にだけ車を借りることができます。もし移住前に免許を取得していない場合は、五島市には教習所もあるので、合宿で免許を取得することも可能です。

通信環境

五島市のほぼ全域で光インターネットサービスが利用できます。

市内各地にコワーキングスペースもあり、島内在住のリモートワーカーやワーケーションに参加する人々が利用しています。

携帯電話は、契約している通信事業者によっては電波が入りにくい地区があるので、事前に確認することをおすすめします。

ワーケーションのすすめ

五島市では2019年から、都市部在住のビジネスパーソンが自身の働き方や生き方を見つめ直す機会として「五島ワーケーションチャレンジ(GWC)」というイベントを開催しています。

移住前のお試しに、ワーケーションをしてみるのもおすすめです。

これまでの事例や、参加者の感想もぜひご参考ください。

ワーケーションのすすめ

買い物施設

五島市の中心部となる福江地区には、大型スーパーやホームセンター、ドラッグストアがあり、生活必需品は市内で揃えることができます。一部地域を除いて、ほとんどの地区に商店があります。基本的に、車があれば買い物に困ることはありません。

販売されている物の価格は本土とあまり変わりませんが、産直等では採れたての野菜や新鮮な魚介類がリーズナブルな価格で並んでいます。島内各所にある無人販売所もおすすめです。


【主な買い物施設(2025年現在)】

・大型スーパー:4店舗

・ドラッグストア:5店舗

・ディスカウントストア:1店舗

・ホームセンター:2店舗

・コンビニエンスストア:6店舗

・100円ショップ:3店舗

マツモトキヨシ、エレナ
マツモトキヨシ、エレナ
ダイキョービッグバリュー
ダイキョービッグバリュー

飲食店

五島市には、カフェやお洒落なレストラン、地元の味が楽しめる食堂、ちょっと一杯飲みたい時に便利な居酒屋、そして夜遅くまで賑わうバーやスナックまで、本当にたくさんの飲食店があります。

最近は、移住者が地元の食材を活かしたお店を開いたり、こだわりのコーヒーを淹れるカフェを始めたりと、個性的なお店が増えて、ますます活気に満ち溢れています。

お店によっては現金払いのみのところもあるので、事前に確認しておくと安心です。

金融機関

ゆうちょ銀行や十八親和銀行の店舗が複数あります。農協や漁協、信用金庫、ろうきんもあります。

奈留島や椛島、久賀島、黄島にも金融機関があります。


【主な金融機関(2025年現在)】

・ゆうちょ銀行:16店舗(簡易5店舗、出張所1店舗、ATM20ヶ所)

・十八親和銀行:2店舗(出張所1店舗、ATM6ヶ所)

医療機関

五島市には、合計60もの医療施設があり、各地区はもちろん、二次離島地区にも診療所があります。

島の医療の中枢を担っている五島中央病院(総合病院)では、救急や紹介による受け入れも可能。また、ドクターヘリでの島外への搬送も可能で、国立病院機構長崎医療センターと連携を図っています。

土曜日・日曜日・祝日・年末年始等で医療機関休診日の場合にも、救急当番の体制があります。

※救急当番医表はこちら(市役所サイト)


【主な医療機関(2025年現在)】

病院:4ヶ所(うち総合病院1ヶ所)

診療所:41ヶ所

歯科診療所:14ヶ所


また、五島市福江島には、動物病院が2件あり、主に犬猫の診察を行っています。ペットホテルやドッグランを併設している施設もあり、愛犬・愛猫と安心して暮らせる環境が整っています。ただし、ペット連れの移住を検討する際は、ペット飼育可の物件を探すなど、住まい探しに注意が必要です。

五島中央病院
五島中央病院
ペットとの暮らしも安心
ペットとの暮らしも安心

教育施設

五島市には、豊かな自然に囲まれた環境の中に、小学校14校、中学校11校、高等学校4校、特別支援学校1校があります。

小学校では、単式学級だけでなく、複式学級を採用している学校もあります。通学手段は、学校や地区によって異なりますが、徒歩、自転車、スクールバス、自家用車での送迎などがあります。

子育て支援

五島市は、Uターンを含む移住者の過半数が30代までの若者世代で、ファミリーや子育て世帯のUIターンが増加しています。五島市の子育て支援は、妊娠、出産、子育てまで切れ目なく、保健サービスの案内や育児に関するさまざまな相談に対応しています。


子育てに関する情報は、公式LINEアカウントでゲット!

五島市の子育てに関する情報は、公式LINEアカウントで得られます。

子育て支援制度、子どもにまつわる手当や助成金情報、子どもたちが参加できるイベント情報などを発信しています。

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福祉施設

五島市には老人福祉施設が39ヶ所、児童養護施設が1ヶ所、障害者支援施設が24ヶ所あります。定員や人員など、詳しくは一覧表をご覧ください。


【児童福祉施設及び障がい者支援施設】

施設の分類施設数定員入所者数
児童養護施設13426
指定障害者支援施設15555
共同生活援助(グループホーム)10101101
就労継続支援B型13214


【老人福祉施設】

施設の分類施設数定員入所者数
養護老人ホーム210098
特別養護老人ホーム7346346
認知症対応型共同生活介護(グループホーム)22273270
軽費老人ホーム13030
生活支援ハウス34642
老人福祉ハウス1
介護老人保健施設3200200


気候

五島市は、対馬暖流の影響が大きく、冬は暖かく夏は比較的涼しいといった海洋性の気候区(西海型気候区)に属しています。年間平均気温は17.8度と過ごしやすい島です。


2023年の最高気温は35.1度で、東京都や大阪府と比べると2~3度低い環境です。

一方、12月~2月の気温(平年値)は、最高気温14.1度~11.6度、最低気温6.8度~1.4度です。


●気象庁過去の気象データ(2023年)

地域最高気温
最低気温
降水量
五島市
35.1度
-3.0度
2,514.5ミリ
東京都
37.7度
-3.4度1,396.5ミリ
大阪府
38.6度
-2.0度1,343.5ミリ


降水量も降雨日数も長崎県本土とあまり変わりません。

東京都や大阪府と比べると降水量は多いですが、傘なし日数ランキング(ウェザーニュース)によると、長崎県は東京都や大阪府に比べて、はるかに雨や雪が降らない日が多いと言えます。

なお、寒波の影響で雪が降ることがあり、積もる場合もあります。


●傘なし日数ランキング(2021年:ウェザーニュース)

長崎県…2位

東京都…33位

大阪府…30位

夏の高浜海水浴場
夏の高浜海水浴場
寒波の影響で積雪することも
寒波の影響で積雪することも

災害

●大雨

梅雨時や台風が近づいた時に雨が多く降ることがあります。

2019年、五島市に大雨が降り、警戒レベル5相当の大雨特別警報が発表されましたが、人的被害はありませんでした。

近年、毎年のように九州以外の地方にも大雨特別警報が出ています。どの地方でも大雨への警戒が必要なのかもしれません。


●台風

台風の上陸は少なくなりましたが、島に接近することは珍しくありません。

2021年に台風14号が上陸しましたが、3年ぶりの上陸でした。

夏から秋にかけての台風シーズンは注意が必要です。


●地震

かなり少ない傾向にあります。1920年から2020年(100年間)の間に発生した地震回数は以下のとおりです。

震度4以上の地震は0回、震度3以下の地震でも1年に1回未満です。


震度1…66回

震度2…20回

震度3…3回

震度4以上…0回


●PM2.5、黄砂

3月~5月頃に飛散しやすくなります。

天気予報で飛散状況を確認し、眼鏡やマスクを着用する、洗濯物は室内に干す、車はこまめに洗車する等の対策をしています。

イベント・年中行事

五島市では、伝統的なお祭りから、スポーツ関連の大会など、1年を通じて多彩なイベントが開催されています。さらに、市民主催のイベントも数多く開催され、島民同士で交流を深めています。市で開催されるイベント情報はこちら(観光サイト)をご覧ください。

バラモン凧揚げ大会
バラモン凧揚げ大会
福江みなとまつり
福江みなとまつり

趣味・サークル

島民はスポーツ好きが多く、ソフトボールやサッカー、テニス、バスケットボール、陸上競技などを楽しんでいます。大人が所属する地域のスポーツチームやサークルのほか、子供向けのクラブチームもあります。

近年、ヨガの教室が増えていて女性に人気です。また、ダンスやインド古典武術、エアロビクス、ストレッチを学べる教室もあります。もちろん、釣りのメッカである五島市らしく、釣りのクラブも複数あり、活動がさかんです。

音楽好きも多く、合唱団やバンド、和太鼓などをサークルで楽しんだり、飲食店で開催される音楽イベント等に参加したりしています。

学び系の教室・サークルもあり、英語やスペイン語、台湾語などの語学を学んでいる方もいます。


また、五島市民になると五島市勤労福祉センターが主催する講座や自主サークル活動に参加することができます。講座の内容は多種多様。最近だと、多肉植物の寄せ植え講座やポイ活講座、YouTube動画入門講座、タロット占い講座、K-POPダンス講座などが開催されていました。島民は、こういった公的な講座に参加して、友達を作ったり技能を身に付けるきっかけをつかんだりしています。

よくある質問

こちらでは、移住を検討されている皆様からよくいただくご質問に関し、つばきねこがご回答します。


Q1

どれくらいの人が移住しているの?移住の傾向が知りたいです。

Q2移住者のコミュニティはあるの?


家族移住を検討中のAさん
Q1:どれくらいの人が移住しているの?移住の傾向が知りたいです。
家族移住を検討中のAさん
つばきねこ
A1:直近5年間で1,000人以上移住しています。
2018年度(令和30年度)から6年連続で年間の移住者数が200人を超えています。
移住の傾向について、詳しくはグラフ下部のボタンからご確認ください。
つばきねこ

■移住者数の推移:2015年度~2023年度(平成27年度~令和5年度) 

Iターン検討中のBさん
Q2:移住者のコミュニティはあるの?
Iターン検討中のBさん
つばきねこ
A2:移住された方々は飲食店やイベントなど、人が集まりやすいところで自然とコミュニティを築いています。
移住前の下見旅行の際に出会った人と移住後も関係を築いている人が大勢いるので、下見旅行で現地に訪れる際はできるだけ現地の人と繋がりを作ることがポイントです。
つばきねこ

各地区の特徴

10の有人島がある五島市を6つの地区で分けてご紹介します。地区ごとに景色や文化、雰囲気が大きく異なります。
移住先の検討前に、各地区の特徴をチェックしましょう。

聞かせて!五島ぐらし
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