年に数回のチャンス!立小島に渡ろう!
福江島の北に位置する岐宿町魚津ヶ崎公園から間近に見える立小島は、青い海に浮かぶかわいらしい島です。
この立小島に渡ることができることをご存知ですか。
年に数回、大潮の干潮時にトンボロがあらわれ渡ることができます。大潮の干潮が日中の良いタイミングで起こるのは、春から5月くらいまでの数回です。
五島列島(下五島エリア)ジオパークのジオサイトでもある立小島。島に渡ると遠くからでは見ることの出来ない約2000年前頃の地層や奇岩、貴重な木炭などを見ることができます。
ぜひ、このチャンスに立小島に渡ってジオを体感してみましょう。
※トンボロとは:島と島とが砂などでつながる地形のこと
◆一部画像提供:五島列島ジオパーク推進協議会
特集INDEX
魚津ヶ崎公園
大自然の中で遊びながら楽しく学ぶことができる魚津ヶ崎公園。
立小島を中心に断層や地形など土地の成り立ちを学べるジオサイトでもあります。
◆大型駐車場有
◆トイレあり
服装には気をつけよう
いざ、立小島ヘ
潮が引いてできた島までのトンボロ(道)は、滑りやすいので足元に気をつけながら前に進みます。
この海岸は砂浜の上にいろんな色の丸くてかわいい石がたくさんころがっています。
立小島ヘ上陸
遠くから見るとわかりにくいですが、実際に渡ってみると岩場が荒々しく歩きにくいです。
両手を使いながら気をつけて先へ進みましょう。
ちょっと後ろを振り返ると花笑みきくやがこんな風に見えました。
少し歩くと、大きな岩と岩の間から八朔にある白い風車が。立小島からはこのような風景を見ることができるのですね。
島の中央に建つ白い灯台もどんどん近づいてきます。
大きな奇岩を見ながら前へ。
溶岩が流れてできた地形が隆起してできたことがわかる、縦に薄く立ち上がっている岩場が並びます。
公園から見ている立小島はいくつかの島からなっているのかと思っていましたが、実際に歩いてみると繋がっていることを知ることができました。
ジンジバンバ岩~~‼
ゆっくり歩いて約30分、巨大なジンジバンバ岩が目の前にドーンと!
大きな岩の固まりだと思っていた高さ約20mのこの岩、何と平たい岩が縦に重なってできていることに驚きと感動!
それにしても、デッカイです。
※ジンジバンバ岩の名前の由来
五島ではおじいさんをジンジ、おばあさんをバンバと呼びます。
公園からこの岩を見ると、ジンジがバンバを背負っているように見えるのでジンジバンバ岩と呼ばれています。
約2000年前の木炭の化石
ジンジバンバ岩から少し右手にまわった場所には、火砕流でできたと思われる木炭を見ることができます。この木炭は約2000年前のものと言われていてとても貴重なものです。
では、来た道を戻ります
歩いて行けるのはココまでです。来た道を引き返します。
歩きにくい岩場を戻る際には、危ないので気を抜かず最後まで気をつけてくださいね。
立小島の全長は約500m。上空から見ると繋がっていることがよくわかります。
立小島に渡れる大潮の干潮時間
4月 9日(火)14時42分 -5㎝
4月10日(水)15時19分 -13㎝
4月11日(木)15時56分 -9㎝
5月 8日(水)14時15分 -8㎝
5月 9日(木)14時55分 -11㎝
5月10日(金)15時35分 -4㎝
参照:(一社)日本気象協会 潮位表 福江2024
地形ができた歴史を感じることができる立小島。
花笑みきくやの店内から見える立小島は絵画のようで素敵です。ぜひご覧ください。
ライター紹介
“旅したくなる五島”をお届けします!
両親の故郷五島岐宿町、魚津ケ崎公園の立小島の風景に魅了され『絶景カフェ&ランチ 花笑みきくや』をはじめました。 美しい広大な海、豊かな自然に囲まれた宝の島五島には見どころ、食べどころ、遊びどころ、学びどころ、いろんな“ところ”がまだたくさんあります。 ワクワク♪ウキウキ旅したくなる五島の魅力をお伝えします。