五島列島・福江島 ~樫の浦(かしのうら)の巨木・アコウ樹(県指定天然記念物)を目指して!~-1

五島列島・福江島 ~樫の浦(かしのうら)の巨木・アコウ樹(県指定天然記念物)を目指して!~

「長崎県立五島南高等学校 総合文化部写真班」、2023年度の活動の一つとして初めての取材。
今回は九州最大級の巨樹「樫の浦のアコウの樹」へ行ってきました。

奥浦町を目指し、たどりついたのは樫の浦。

樫の浦漁港の手前、路線バスの停留所「あこう木前」から漁港と対面に曲がると大きくそびえるアコウの木を発見しました。

撮影日は2023年(令和5年)6月某日。
蒸し暑く、朝から霧雨が立ち込めるなか、分岐した枝からは多くの気根(きこん:空気中に露出した根)が垂れ下がっていて、まるでジャングルのような景色。
ずっと見とれてしまいました。

1952年(昭和27年)に長崎県の天然記念物として指定されており、高さは約10m以上、根まわりは約15mを越えた巨樹であることがわかりました。

幾重にも分岐しているため、まるで複数の木々がまとまっているような存在感。
圧倒されながら撮影しました。

幹や枝の間にできる隙間の陰影が、まるで過去への入口のように感じられるほど神秘的。
周囲の風景との一体感は、国内のものとは思えないほどのたたずまいでした。

説明板に示されていなかったので樹齢は不明ですが、アコウにはいくつもの樹洞(じゅどう:洞窟状の空間)があり、この地区の大黒柱としての風格満載でした。
福江島には他にも玉之浦や富江、大浜にもアコウがあるので、他のアコウも見てみたいと思いました。

次に樫の浦から戸岐町へ移動し、戸岐半島と奥浦を結ぶアーチ型の橋「戸岐大橋」に向かいます。
今回は、戸岐大橋を通り過ぎて戸岐漁港から撮影することにしました。

戸岐漁港に到着後、顧問の先生の車から降りると、足元には私たちを歓迎するかのように小さなコガネムシが・・・

戸岐漁港からの景色がこの写真です。
この場所を訪れるのは、釣り人か戸岐大橋を撮影する人であることは、地元の方はよく知っています。

奥浦方面から戸岐半島に移動するため、1979年(昭和54年)に架けられたアーチ型の赤い橋。
戸岐地区のランドマーク的存在であるため、私たちにとって目新しさはありませんが、奥浦地区と戸岐地区の生活の架け橋です。
周囲によく映えていました。

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