遣唐使船最後の寄港地で知られる五島市・三井楽(みいらく)エリアを紹介します-1

遣唐使船最後の寄港地で知られる五島市・三井楽(みいらく)エリアを紹介します

2022.11.17

かつて万葉の時代、遣唐使船の日本最後の寄港地として賑わいをみせていた三井楽の地。当時の喜びや悲しみは万葉集や蜻蛉(かげろう)日記にしみじみと綴られています。その歴史の面影を今に伝えようと、整備されたのが、三井楽の玄関口にある白良ヶ浜(しららがはま)万葉公園です。
園内には、万葉集や蜻蛉日記ゆかりの歌碑や草花があり、海を眺め散策しながら歴史を堪能できます。


アスレチックなどの遊具も設置されており、ピクニックにも最適。園内にある遣唐使船を模した船型の展望台からは、白良ヶ浜が一望できます。わたしたちは、毎年遠足で訪れます。

さて、三井楽漁港を一望することができる丘陵地の「万葉公園」。
この土地は皆さん、どのようにしてできたかご存じですか?実はこの土地は広大な白良ヶ浜から細かい砂粒が風に乗って運ばれてきた「砂丘」となっています。(※画像では分かりにくいですが、この丘の芝生の下は砂地となっています。)
万葉公園の地面にある砂粒をよく見てみると、サンゴや貝殻の欠片がたくさん入っています。
実は、三井楽地区には、ほかにも砂丘があります。日本の渚100選、快水浴場100選に選ばれた「高浜」です。高浜については、今後取材したいと思いますので、お楽しみに!

万葉公園は四季を通じて、見どころがいっぱいです。
梅、桜、藤、紫陽花、彼岸花、そして、スイセンなど、四季折々の花々・自然を見ることができます。
9月中旬頃から10月上旬にかけて園内には、赤、白、黄色など様々な色の彼岸花が咲き誇ります。

5月には、園内の船型展望台の周辺にたくさんの鯉のぼりが飾られます。青空を泳ぐ鯉のぼりを見上げ、はしゃぐ子供たちの姿がとても微笑ましいです。

8月中旬には、「三井楽夏まつり」が開催されます。
メイン会場は、白良ヶ浜万葉公園から歩いて15分ほどのところにある「正山みなと公園」。例年、ステージイベントや多くの縁日で賑わいます。
夜には花火が打ち上げられ、三井楽漁港に映り込む姿はとても美しいです。

12月中旬~2月にはイルミネーションが点灯されます。
このイルミネーションは、毎年、三井楽地区の街おこし団体によって設置されています。昨年のイルミネーションは、私たちもボランティアとして一緒に設置しました。
地元の方々とともに作り上げるイルミネーションは、ライトアップの美しさだけではなく三井楽地区の皆さんを表しているような温かく素敵なイルミネーションです。今年もぜひ参加したいと考えています。

白良ヶ浜万葉公園から少し足を延ばし、松林のハイキングロードを抜けると、白い砂浜が美しい「白良ヶ浜」があります。透明度の高い海では、様々な海の生き物を見つけることができ、磯遊びも楽しむことができますよ。

自然・歴史・人、魅力あふれる三井楽エリアへぜひ遊びに来てください!

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