五島列島へ行こう!目的別おすすめスポット&アクティビティとご当地グルメ

豊かな自然の中に歴史・文化を感じる見どころが満載の五島列島。

約140の島々からなる列島には歴史的建造物や資料館、そして大自然と一体化して遊べるアクティビティなどが満載!

見どころが多く、限られた旅行期間でどこへ立ち寄り、何をすべきか迷ってしまいますよね。

この記事では五島列島で立ち寄りたいおすすめスポットを目的別にご紹介します。

五島列島へ行こう!目的別おすすめスポット&アクティビティとご当地グルメ

世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」にまつわるスポットを巡る

2018年7月に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界文化遺産の島となった五島列島。列島内には世界遺産やキリシタン文化にまつわる建築物や資料館がたくさんあります。

日本の歴史と西洋の歴史の両方を感じ取ることができる世界遺産関連スポットは五島観光では必見です。

以下では教会を中心におすすめスポットをまとめました。

堂崎教会(福江島)
堂崎教会は五島に30以上ある教会の中でも最も有名なもののひとつで、五島のシンボル的存在として、県の有形文化財に指定されています。1873年に禁教令が解かれた後、フランス人宣教師であるマルマン神父によって1879年に五島で最初の天主堂として建てられました。
建築当初は木造の小聖堂のみでしたが、1908年にペルー神父によって現在のレンガ造りの大聖堂が建てられたのだとか。
建築資材の一部はイタリアから運ばれていて、外壁はレンガ造り、内部は木造となっています。現在はキリシタン弾圧の歴史や資料を展示する資料館として一般公開されています。建物の見学だけでなく、歴史資料を見ながら五島の歴史を知る事もできます。
堂崎教会(福江島)
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旧五輪教会堂(久賀島)
久賀島にある旧五輪教会堂は、緩やかに曲がった入江に位置しています。建物は長年の潮風に耐え、今もなお宗教施設の雰囲気が残っています。五島に現存する教会堂の中では最も古い建物の部類に入ると言われています。
木造瓦葺の平屋建てである点と、窓がポインテッドアーチ型である点以外は、和風建築のように見えますが、三廊式やゴシック風の祭壇、板張りのリブ・ヴォールト天井など、内部は本格的な教会の建築様式が見られます。明治初期の貴重な建築物として国の重要文化財に指定されています。
旧五輪教会堂(久賀島)
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江上天主堂(奈留島)
奈留島に位置する江上天主堂は現在では珍しい木造の教会で、1918年に当時奈留島に住んでいた40~50戸のキリスト教の信徒によって建設されました。
パッと目を引くクリーム色の外壁と薄いブルーの窓枠には可愛らしい印象を受けます。内部は湿気を避けるために床が高く造られており、柱に書かれている手描きの木目模様や、花の絵を描いた透明のガラスが特徴的です。
2008年に国の重要文化財に指定された後、2018年に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産として世界文化遺産に登録されている同教会は、文化的な価値も高く、一見の価値があると言えるでしょう。
見学には2日前までの事前連絡が必要ですので、訪問の際は忘れずに連絡しましょう。
江上天主堂(奈留島)
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渕ノ元カトリック墓碑群(福江島)
福江島西部の三井楽半島に位置する渕ノ元カトリック墓碑群は、福江港から約50分ほど車を走らせた場所にあります。
地元のカトリック信者たちが眠るこの墓地の向こう側には、かつて遣唐使船が通った東シナ海が広がり、嵯峨島が浮かんでいます。
訪問におすすめの時間帯は夕暮れ時。夕焼けをバックに佇むマリア様の像や墓標はオレンジ色に染まり、何ともノスタルジックで神秘的な光景です。
日中の教会群散策の思い出を振り返りながら、過去の歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
渕ノ元カトリック墓碑群(福江島)
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五島の豊かな自然を全身で感じられるおすすめスポット

豊かな自然が残る五島列島は自然を感じられるアクティビティも満載!

ただ眺めているだけでも心が洗われるような癒し効果がある大自然は、時間を忘れてゆっくり堪能したいですね。

以下でビューポイントやフォトスポット、子連れにもおすすめのアクティビティが体験できるスポットなどをご紹介します。

鬼岳


標高315mの小さな芝山です。勢いのある名前とは裏腹に、丸みを帯びた緩やかな形状で、五島のシンボルとして地元の人々に愛されています。

緩やかな斜面なので季節の草花を観察しながら気軽にトレッキングを楽しむこともできますし、麓にはお土産を購入したり五島グルメを食べたりできるお店もあります(鬼岳四季の里)。

夜になれば、鬼岳天文台で今にも零れ落ちそうな満点の星空を目にする事ができます。館内には口径60cmのニュートン式反射望遠鏡が備えられており、この規模の望遠鏡は九州でも有数です。スタッフの解説を聞きながら望遠鏡を覗くと、そこには大迫力の星空が!星座や天体の知識が無くても、ただ大自然の中にある素晴らしい星空を眺めるだけで心が洗われるような気持ちにさせてくれます。

高浜海水浴場

五島の数ある海水浴場の中でも最もおすすめしたい場所のひとつです。まぶしいくらい白い砂浜は「日本一美しい砂浜」と称される事もあります。

おすすめの季節はやはりシュノーケリングやジェットスキーなどのマリンアクティビティや海水浴が楽しめる夏場ですが、オフシーズンに訪れて、遮るものが無く水平線まで続く大海原をただ眺めているだけでも十分価値のある海水浴場と言えるでしょう。

高浜海水浴場のすぐそばを走る国道384号線は「日本の道百選」に選ばれているドライブコースです。車を走らせ、美しい海と自然を眺めながら訪れて欲しいのは、すぐ近くの魚籃観音展望所。

高台から眺める海は岸から沖へのグラデーションが特によくわかり、近くで見る光景とはまた違う表情を私たちに見せてくれるでしょう。

大瀬埼灯台


福江島の最西端に位置する灯台です。

九州本土でも遅い時間に夕陽が沈む場所としても知られており、昨今では五島のSNS映えスポットのひとつとしても人気を博しています。

断崖絶壁の上に佇む真っ白な灯台は晴れた日の青い空と深い青色の海によく映え、その光景はまるで映画のワンシーンのようです。

実はこの灯台は、映画『悪人』のロケ地としても有名な場所なんです。「日本の灯台50選」にも選ばれている大瀬埼灯台は、49万カンデラ光度で、およそ50km先まで照らすことができ、近海を航行する船の夜間の道しるべとして、しっかりと灯台の役目もこなしています。周辺には大瀬埼灯台を見るための展望所があり、こちらもフォトスポットとして人気があります。

訪れるのにおすすめの時間帯は夕暮れ時。東シナ海に沈むオレンジ色の夕陽に染められた真っ白な灯台は言葉にできないほどの美しさで、このまま夕陽が沈まなければいいのにと、つい願ってしまいます。

灯台までは駐車場から徒歩になりますが、遊歩道が整備されているのでそこまで険しい道のりではありませんが、行き(下り坂)20分、帰り(上り坂)40分ほどの時間がかかりますので、動きやすい服装で訪れましょう。

頓泊海水浴場


五島の中で有名な海水浴場と言えば、高浜海水浴場があげられますが、そこから岬をひとつ挟んだ場所にあるのが頓泊(とんとまり)海水浴場です。高浜海水浴場はよく知られているため観光客が多く訪れますが、頓泊海水浴場は地元住民の間で親しまれており、観光客があまり知らないため、混雑が少ない穴場のスポットです。透き通っていてきれいな海水と白い砂浜、どこまでも続く遠浅の海が特徴で、自然の中のプールのようになっているため、ファミリー向けの安全な海水浴場。潮が引いた際は、約19ヘクタールある砂浜がどこまでも広がっていき圧巻です。

透明度が高いため、海の中をのぞくと海の底や遠く先の景色まで見渡すことができます。また、色鮮やかな小魚を見られたり、磯の方にはカニやエビ、ヤドカリがいます。楽しめること間違いなしのスポットです。

海水浴をする際は、ビーチに更衣室やシャワー、桟敷があるため安心して訪れることができます。


椿乃


五島列島には約900万本のつばきが自生しているといわれており、花が咲く季節には島の至る所で椿の赤い花を目にする事ができます。

「椿乃」では、五島の椿を使った椿油の搾油体験が可能。椿の種を割って絞りますが、じわ~っと出てくる黄金色のオイルに感動します。ヘアオイルなどに多用される椿油は、都会でも美容品コーナーなどで簡単に手に入る製品ですが、実際に搾油を体験する機会は大変貴重です。

五島を訪れた記念に、そして観光スポット巡りや身体を動かすアクティビティの休憩がてら、ぜひ搾油体験を楽しんでみてください。

搾油体験は事前予約制になるので、興味のある方は前日までに忘れずに連絡しましょう。

島めぐりにはサイクリングもおすすめ

島めぐりはレンタカーがメインになってしまいがちですが、サイクリングで巡るのもおすすめです。

流石に車で30分近くかかる場所まではいけませんが、観光スポットが集中しているエリアなどを自転車で巡ると、車では見られない新たな発見があって面白いかも。レンタサイクルは普通の自転車だけでなく電動アシスト付きのものもあるので、体力に自信のない方でも安心!

以下のサイトでは福江島、奈留島でレンタサイクルやレンタルバイクのサービスを提供しているお店を紹介しています。

食で五島を堪能!絶対に食べたい五島グルメ

観光で忘れてはならないのがご当地グルメ!

五島には数々のご当地グルメがあり、食の楽しみもたくさんあります。

中でも海に囲まれた島らしい、新鮮な魚介類は絶対に食べておきたいですね。

島グルメと言えばとれたてピチピチの海鮮!


海に囲まれた離島ならではの楽しみ、それは海鮮!

五島で獲れる魚介類はアラ、ウニ、アオリイカ、伊勢海老など東京などの都心部で食べると高級な食材が多く、それらを都心部よりもリーズナブルに、しかもより新鮮な状態で食べられます。色々な海鮮の名前が浮かびますが、やはり五島名物のきびなごは食べておきたいところ。

きびなごが食べられるお店は福江の街にもたくさんありますが、中でもおすすめしたいのは、ミシュランガイド福岡・佐賀・長崎2019特別版に掲載されたお店「いけす割烹 心誠」です。

ランチもディナーも良心的な価格帯でおいしい海鮮を提供してくれる人気のお店です。

希少価値の高いブランド肉


九州のブランド肉と言えば鹿児島の豚や宮崎の地鶏などが思い浮かびますが、五島には「五島牛」というおいしいブランド牛が存在しています。

潮風に吹かれた自然の草で飼育されている五島牛は風味があり、肉汁が多く、弾力性があるのに柔らかいのが特徴で、グルメ記事や書籍などでも高く評価されていることが良くあります。

農場の規模自体がそこまで大きくないので、大々的に市場に出回らず、一部では希少価値の高い幻の高級肉とも称されています。

そんな高級肉に分類される五島牛がリーズナブルに食べられるのが福江港から徒歩15分程の場所にある「焼肉 味よし」です。全てではありませんが、メニューの約8割程度に五島牛を使っているにも関わらず、価格帯がかなり良心的。

味にも定評がある老舗で、ピーク時は地元の人と旅行者でいっぱいになるお店です。訪問前に事前予約をおすすめします。

日本三大うどんのひとつ「五島うどん」


まだまだありますご当地グルメ!

次におすすめしたいのが日本三大うどんのひとつとされている「五島うどん」です。五島の手延べうどんは、細めでコシの強い麺が特徴的。椿油でコーティングされているので喉ごしがツルッとしています。五島うどんは遣唐使の時代に五島列島に伝わったとされていて、歴史はかなり古いです。その場で食べるも良し、お土産に買って帰るも良しなご当地グルメと言えるでしょう。

島の中心部に五島うどんを食べられるお店がありますが、中でもおすすめなのが「鬼岳四季の里」です。敷地内では五島うどんが楽しめるだけでなく、お土産を買えるのもうれしいポイント。1人でも入りやすいお店なので、サイクリングやドライブの休憩がてら立ち寄るのも良さそうですね。おすすめメニューは五島牛肉うどん。訪れた際はぜひトライしてみてください。

おみやげにもおすすめ五島銘菓「治安孝行(ちゃんここ)」


最後にご紹介するご当地グルメはお土産に買って帰りたい五島の銘菓「治安孝行(ちゃんここ)」です。全国菓子博覧会名誉総裁賞を受賞した経歴のある「治安孝行(ちゃんここ)」は、五島の老舗菓子メーカー「はたなか」の主力商品。

職人が心を込めて練り上げた粒あんを餅で包み、きな粉をたくさんまぶした風味の良い銘菓です。

きな粉の風味が豊かな治安孝行(ちゃんここ)は、口に入れるとそのモチモチとした独特な食感が癖になる、唯一無二の銘菓です。

1969年(昭和44年)9月に天皇陛下がご来島された際に献上したところ、大変気に入られたようで、お帰りの際に購入されたとのお話も地元ではとても有名な話です。

可愛いパッケージとどこか懐かしさを感じる和の甘味は、老若男女に愛されるお土産です。

他にも見どころいっぱいの五島列島で朝から晩まで遊びつくそう!

この記事では五島列島のおすすめスポットやアクティビティなどを目的別にご紹介しました。

実はここではご紹介できなかった見どころもたくさんありますし、サイトやガイドブックにはあまり載らない穴場スポットなどもあります。

ぜひ、時間の許す限りじっくりと島めぐりをして、あなただけの五島の魅力を発見してくださいね。

備考

更新日:2024年8月20日


【監修】

五島市UIターン相談窓口スタッフ(長崎県五島市地域振興部地域協働課移住定住促進班スタッフ)

移住者も地元出身者もいる「五島市UIターン相談窓口」スタッフは、以下の4人。

*移住支援員…2018年に東京都からIターン

*移住支援員…2006年に結婚を機に、長崎県長崎市からIターン

*移住支援員…約17年間島を離れ2004年にUターン。福岡、広島在住経験あり

*職員…生まれも育ちも五島列島福江島。6年間だけ島を離れ、2002年にUターン

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