【離島移住のリアル】五島列島に染まった私が、都会で感じた違和感10選
久しぶりに降り立った東京の街。駅の改札を抜けた瞬間の人の波と音に、驚くほどのスピードで人酔いしてしまいました。
東京から五島市へIターン移住し、現在は移住支援員として活動する私にとっても、かつてはこれが日常だったはず。島の生活に馴染んだ今、都会の真ん中で感じたのは「リアルな違和感」でした。
今回は、島暮らしに慣れたからこそ気づけた都会での戸惑い10選をお届けします。便利さの裏側にある島の豊かさや、リアルな声をぜひ覗いてみてください。
目次
01.体内時計のバグ?「チャイムが鳴らない」寂しさ
都会に到着して最初の朝、ふと時計を見てびっくり。「えっ、もう8時!?」
五島市では、朝7時、昼12時、夕方17時に響き渡る防災無線のチャイムが、日々の生活の基準になっています。
時計を細かく見なくても「あ、お昼だな」「今日の仕事はおわり」と自然に行動するように。
音が鳴らない都会の街では、馴染みのない防災無線。
移住当初は、「うるさいな...」と感じていた音も、今では大事な生活音のひとつです。
島民の安全を守る防災無線
ちなみに、この防災無線は時刻を知らせるだけではありません。島民の安全な暮らしを支える大切な役割を担っています。
例えば…
- 災害警報や避難指示
- 行方不明者の捜索願
- 詐欺被害などの注意喚起
スマホの通知だけでなく、街全体に響く「声」。そこから始まる会話があり、そんな人と人との距離の近さや温もりを感じられます。

02.夕方が来るの、早すぎません?
高いビル群に太陽が遮られる都会では、夕暮れが足早にやってきます。さっきまで明るかったはずなのに、気づけば一瞬で真っ暗に。
五島は、水平線や山の稜線にゆっくりと落ちていく「長い夕焼け」をグラデーションで楽しめます。
空が燃えるようなオレンジから静かな群青色へ変わっていくあの豊かな時間がある島ぐらしは、本当に贅沢です。
03.眩しすぎて、落ち着かない
24時間、どこを歩いてもネオンや電飾看板が眩しい都会の夜。便利な反面、街全体に「本物の夜」がないと感じます。
五島の夜は、一部の除いてほとんどのエリアが暗闇に包まれます。聞こえるのは、鳥や虫の声と風の音。
都会の街明かりを眺めていると、五島のあのしっぽりとした静かな夜と星空が恋しくなります。
04.どこを向いても人がいる。「一人の場所」の尊さ
カフェに入っても、道を歩いていても、どこを向いても知らない誰かが必ず視界に入る都会の街。
島にいるときは、「誰にも会わない時間」や「自分と自然だけで向き合う空間」が当たり前にあります。
この心地よさを知ってしまった今の私には、常に人の気配がある環境が窮屈に感じられます(電車に乗るのもしんどい...)。
05.高級車よりも、軽トラにホッとする
都会の道路を走るピカピカの高級車や最新の車たち。もちろん格好いいのですが、なぜか私の心が一番ホッとしたのは、たまに見かける白の軽トラックでした。
五島では、島の生活や農業・漁業を支えてくれる主役。都会の真ん中でその姿を見かけると、親近感を覚え、つい目で追ってしまいます。
06.道端の「100円の無人販売」を探してしまう
都会のきれいなスーパーに並ぶ野菜。でも、私の目は無意識に道端の「小さな木の小屋」を探していました。
代金箱がポツンと置いてあるだけの五島の無人販売所(たまに、農家さんのメッセージが書かれていることも♡)。あれは、お互いの信頼関係と地域の温かさがあってこそ成り立つ、島ならではの文化だったのだなと、都会のレジに並びながらしみじみと感じました。
07.トイレに行くのも一苦労。「並ぶ」という日常
駅、空港、商業施設。どこに行っても待ち受けているのが、長く続く行列。
生理現象すら自由にならない都会の厳しさに直面したとき、頭をよぎったのは五島の「待ち時間ゼロ」の快適さでした。
渋滞も行列もほとんどない、ストレスフリーな島の環境がどれほど恵まれているかを実感します。
08.都会は、ずっと「音が止まらない」
夜中になっても止まらない車の音、電車の響き、どこからか聞こえる室外機の音。都会の街は、24時間ずっと何かしらの「音」がしています。
五島で耳にするのは、心地よい波の音と、木々を揺らす風の音、そして鳥や、虫の声(たまに牛の声も)。
あの静寂がいかに耳と心を癒やしてくれていたのか、都会の騒音の中で気づかされました。
09.歩くだけで心が揺れる、誘惑と出費のパレード
ちょっと街を歩けば魅力的なカフェがあり、最新のトレンドショップが並び、コンビニが目に入る…。
都会はまさに、魅力的な誘惑にあふれた街です。 あれば便利で、楽しい。でも、歩いているだけで自然とお財布を開く機会が増えてしまいます。
五島のように「あるもので、お金をかけずに楽しむ」。移住してから、シンプルで無理のない生活に強く価値を感じるようになりました。
10.いつでも、予約なしでも。時間に縛られず食事ができる喜び
これまで都会の違和感を語ってきましたが、これだけは笑顔でお伝えしたい、都会のありがたいところ!
五島市では、ランチタイムやディナータイムを逃すと軒並み飲食店が閉まってしまったり、人気店は予約をしないと入れないことがよくあります。そのため、外食は「時間を意識して行動する」必要があります。
一方、都会では、お腹が空いたその瞬間に、予約もなしにふらりとお店に入れる気軽さがあります。
何時であっても温かい食事にありつける便利さは、都会の方にとっては日常でも、私たち島民にとっては、エンターテインメントのように感じます。
不便だからこそ愛おしい、島のリズム。
久しぶりの都会は、刺激的で、便利で、とても楽しい場所です。
でも同時に、今の私が心から落ち着けるのは、あの「波の音」と「ゆったりとした時間」が流れる五島なんだ、と確信する旅にもなりました。
五島市では、島での暮らしを実際に体験できるイベントや、リアルな疑問にお答えする移住相談会を定期的に開催しています。「島のリズム」を、あなたも少し覗いてみませんか?
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